対称群の多項式への作用
n 次対称群が n 文字の集合に左から作用している流儀の場合、
n 変数の集合 を n 文字の集合と同一視すると、
この集合への作用
も左からということになる。
一般の多項式 への作用は
で与えられ、これも左からの作用となる。
そうすると、ここが紛らわしいのだが、対応する n 次元アフィン空間への作用
は右からでなければならない。
実際、基本ベクトルを ( i 番目のみ 0 )と書くことにすると、
となる。
この作用を使って多項式への作用を表すと、
[tex: (\tau \cdot (\sigma \cdot f))(x)=(\sigma \cdot f)(x \cdot \tau)=f*1=((\tau \sigma) \cdot f)(x)]
となり、確かに多項式への作用は左からの作用になっていることがわかる。
そういうわけで、作用を と で定義してしまうと、
整合的ではなくなってしまう。